5病名を告げられたとき
●自分の気持ち
「自分の中では、そうですね、診断が、統合失調症っていうふうにはっきり言われたのは、7年ぐらい前ですかね。4回目の入院のときだったんですけど、そのとき入院がほかのときより長くて2か月間入っていたんですね。で、その間に、なるべく治療っていうほうに持っていきたいと先生もおっしゃっていて。それで、認知(行動)療法とか、そのときいろいろやってたんですけど、今まで疑ってた病気、何を疑ってらっしゃったか知らないんですけど、どうもこれは統合失調症ともう診断してもいいのではないかと、先生のほうが思われたみたいで。『あなたは統合失調症なので、たぶんこれから先も、病院や薬と縁が切れないと思いますよ、そういうふうに覚悟してください』みたいな感じで言われたんです。
実は、自分では、ちゃんとした診断名がついたっていうことで安心した気持ちが大きかったんです。で、薬の服薬とか通院が続くっていうことに関しては、『でも今までとそんなに変わらないんだ』ぐらいにしか思わなかったので、私はあまり衝撃とかは受けなかったです。」
●家族の反応
「主人がそのときどう思ったのかっていうのは、ちゃんと聞かなかったんですけど、やはり、両方の親はちょっとショックを受けていたみたいでした。ゆうたら「完治しません」と言われたのと同じことじゃないかと。でも、ずっと治療は一生続けなあかんていうのを聞いて、特に嫁ぎ先の両親は、『そうなんや、それはすごい大変やけど、まあ、子供はもうできなくてもいいから、とにかく、うちの息子と二人で仲良うやっていってくれたらいい』って、そういうふうに言ってくださったんです。」