「やっぱり疲れやすいっていうことがあります。疲労がたまってくると、認知機能ががくんと低下してしまうので、続けて作業をしたりということはちょっと難しくなりました。あと、音や光にもすごく敏感なので、人混みが苦手になってしまいましたね。(薬を飲んでいても)だめです。そのときの体調も多少影響はあるんですけど、ちょっと、自分自身の体調が落ちてきてるなあ、というときに人混みに入ると、もう、周りの人全部のことが気になってしまうんですよね。スーパーなどでも、自分が通路に行って、道を塞いでいるんじゃないだろうかとか、そういうことを考えてしまって、すっごい疲れます。
最近では、悪化しないように工夫していることの1つとして、体調記録表というのを自分で付けているんです。日付と、今日の気分はどんな感じやったかというのを、一文字で記入できるようにして。あとその日にあった主なできごととか、それに伴って湧いてきた感情とか、そのときにどう対処したかっていうことをちょっと簡単にメモしておくんですね。そうすると、だいたい1週間のこういうときに落ちてくるなとか、こうして上がったんやなということを自分で見てわかるようになったので、疲れそうやなと思ったら早めに休めるようになりました。自分で悪化のパターンとかもわかってきたので、このへんでこうくるから、じゃ、休みを多めにとろうとか、そういうふうに気をつけられるようになりました。
最初は、1週間のうちでこう波が出てくるのかなあと自分でも思っていたんですけど、その記録表を付けていたらどうも違うみたいで、外出する日が続いたり、緊張する日が何日か続くと、一気にがたんと落ちる感じですね。」
「悪化した場合はですね、だいたい、人に疲れてしまっているっていうことが多いので、そういうときは家でとにかく一人静かに過ごすように。で、場合によっては、頓服にちょっと助けてもらったりとか、それでもどうしても辛い気持ちが治まらないときは、予約外でも、飛び込みで受診したりしています。」