統合失調症と向き合う

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ぺこちさん
ぺこちさん
(ニックネーム)
42歳、女性。26歳のとき(結婚して8か月後)に精神科を受診。8回の入院を経験し、現在は、雑誌に投稿したり、地域活動支援センターに通いながら好きな手芸をベースに自分らしい行き方を模索している。夫と2人暮らし。
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8症状安定のターニングポイント
●地域活動支援センターとの出会い

「それ(新薬)で副作用は多少減ったんですけど、自分の日中の居場所がないことでちょっと悶々としていたんですね。自宅か、実家しか行き場がなく、他の人とも付き合いはそんなになかったので、自分はこれでいいんだろうかとか、そういう気持ちもずっとありました。

で、今のように安定してきたのは、こちら(もくれん)に通所を始めた5年ほど前からなんですね。地域の保健所にちょっと用事があって順番を待っていたときに、受付の横にパンフレットとか、いろいろ立ててあるラックがあって、そこにここの「もくれん」のパンフレットが偶然目に入ったんですよ。なんだろうと思ってふっと見たら、まだできたばっかりの建物で、昼間、居場所のない人たちが過ごせるところっていうふうに案内があって。あ、そうなんだ、じゃ、近所やし、1回ちょっと見学に行ってみようかと思って連絡を入れたら、見学いつでもいいですよっておっしゃってもらって、で、家族と一緒に見学に行きました。

そのときに案内してくださったスタッフの方が『ここは特にプログラムとかに強制的に参加とかはないし、他のメンバーさんとしゃべりたくなかったら、自分の好きなことして1日過ごしてくれればいいから』と、そういうスタンスで見てくれているっていうことがすごく気が楽で、じゃ、ここに通所しますってなったんです。」

●支援センターでの活動内容

「ここでは、主にメンバーの方たちと話しをしたり、自分たちでイベントを計画したりして、それの実行委員をちょっとやったり、あとは、SST(Social Skill Training:社会生活技能訓練)もずっとここで受けているんですね。そのほかは、ものすごく辛いときに、支援員の方たちに『お話聞いてくださぁい』てゆうて泣きついたり、そんなこともよくありました。」

人によっても違うんですけど、ビジネスマナーみたいなのはちょっと教えてもらいました、全体で。あとは、進みたい方向によってもちょっとずつ違うんですけど、パソコンの基本操作とか、私だと、ここで手芸教室を開くのを自分で企画から立てて、教室開催までをやる、それをまた記録しておくとか、そういうことをしていました。あと、ここは、介護のほうに行かれる方が多いので、そういう方たちは途中から実習として、そこ(介護施設)へ実習に行きはるんですよ。実際に、契約社員みたい感じで3年やってはる方とかもおられます。」

SST(Social Skill Training:社会生活技能訓練):日常生活を送る上で必要なスキル、中でも、挨拶や交渉などさまざまな対人技能に関してのスキル獲得を目的とした援助のことである。
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