9一番辛かったとき
「買い物依存が、7年、8年治らないままで続いていたんですね。程度は若干軽くなったりはしていたんですけど、それでも通帳にボーナスとかで大きい額が印字されているのを見ると、ぱあーってなっちゃうんですよ、もう、買い物〜っていうふうにしか自分の気持ちが向かなくなっていて。で、再三主人に注意されているにもかかわらず、また私はある日の冬のボーナス、同じことをしてしまったんです。で、主人にあるとき、通帳を見せてって言われて。見られたらもう、絶対わかってしまいますよね、だけど、見せなかったら怒られるし、どうしようって混乱しながらもとりあえず通帳を渡したんです。それを見て、『10日で16万(円)も使っているけど、何に使ったの』って(夫から)言われて、そのときに、もう捨てられる、もう終わりだと思って、私は主人の目の前でリストカットを思いっきりやっちゃったんです。それはもう、主人にも最大のショックやったみたいで、すごく怒っていたんですけど、それでも病院までは連れて行ってくれまして、そこで縫合してもらったんですよね。そのとき主人も、たぶんひっぱたきたいくらい腹が立っていたと思うんですけど、それまでに先生に『自傷ってくせになるし、ひどくなったらほんとに事故的に亡くなってしまうかもわからないから』って言われたみたいで、言いたいことがあっても、主人もずっとがまんしてくれていたんです。だけど今度はだんだん主人も顔が険しくなってきて、ストレスかしれないですけど、体全身に湿疹ができるようになったりして、それを見ているとき辛かったですね。なのに、意見を言い合えないっていうことが、一番辛かったです。」