223歳:精神科病院に入院
「初めて精神科の病院に入院したのは23歳の時です。
自分では、病識はまったくありませんでした。当時、病院(会社)で働いていたんですけど、夜中の2時ごろ、パジャマ姿のまま、米を持って歩いて、他人の家の前に立っていたところを警察に保護されて、交番に連れて行かれ、いろいろ聞かれました。
生米が風呂敷に包んであって。田舎から上京して、上京というか会社に行く時に、米を(田舎から)持って来ていたんです。それを持っていたんだと思うんですけど。
症状というか、会社に入って2か月ぐらいだったんですけど、仕事は普通にしていたように思うんですけど、夜になると寝られなかったのかも分かりません。何日か寝ていなかったかも分からない。
あまり無理しているような感じはしないんですけど、2か月ぐらいで、自分では悪いという気持ちは全然なかったんですけれど、交番に連れて行かれて、警察の方に『病院に行くね』と言われたから、『はい』って言ったんですけど、まさか精神科の病院に連れて行かれるとは思っていませんでした。
で、自分はもう早く休みたいと思って、病識はなかったんですけど、2、3日病院で休んだら、またすぐに(家に)帰れると思っていました。ところが、気がついたら病院に連れて行かれて、いろいろ聞かれ、注射をすぐ打たれて、気がついたら保護室に入っていました。
どのくらい寝ていたかは分かりません。行ってすぐ注射を打たれたから。気がついたら保護室でした。(保護室には)2〜3日いたと思います。」
病識:自分の体験していることが病気の症状であるという自覚