統合失調症と向き合う

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藤崎伸一さん
藤さき伸一さん
(ふじさき しんいち)
昭和23(1948年)年生まれ、現在62歳。一人暮らし。入院は8回。長年にわたり辛い体験をし、「自分が最期を迎える場所は老人病棟かも」と思っていたそうだが、社会資源を利用することで今は仲間もでき、日本各地を旅行するほど、毎日を楽しく送っているという。
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8病名について

「最初の入院の時だと思います。先生は、病名のことは何も言っていません。でも、分裂症(統合失調症の旧名称)だとカルテには書かれたと思うんですよ。いえ、カルテは見ていません。病名やら全然、自分では知りませんでした。そう思ったというか、『1年ぐらい退院できんよ』って言われたから。もう措置入院になったから、病名のことを話す機会がなかったんですけれど、その頃から(統合失調症に)なっていたんじゃないかなあと、今になって思えば。

4回目の入院の時に、とにかく自分は、もう仕事できないし、長続きしないし…。『障害年金をもらったらいいんじゃないの?』と(同じ)部屋の人が言ってくれて。で、(ソーシャル)ワーカーは、『あんたは(障害年金は)出ないかも分からないよ』と言われたけども、『手続きします』と言った時に、先生は、精神(神経)衰弱とかなんか、そんなことを書いたので、そしたら、『これじゃ(年金は)出ないよ』と言われて、『統合失調症ってはっきり書いてくれ』と言って、その時に病識を。今までの経歴を見たら、なんか当てはまることが多いなあと思って…。」

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