統合失調症と向き合う

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藤崎伸一さん
藤さき伸一さん
(ふじさき しんいち)
昭和23(1948年)年生まれ、現在62歳。一人暮らし。入院は8回。長年にわたり辛い体験をし、「自分が最期を迎える場所は老人病棟かも」と思っていたそうだが、社会資源を利用することで今は仲間もでき、日本各地を旅行するほど、毎日を楽しく送っているという。
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14統合失調症の方やご家族へのメッセージ

「あんまりあせらずに、急がずに、あわてずに、ゆっくり治療してほしいですね。家族の方にも、長い目で見てほしいと思います。手術してぱっと治るような病気じゃないから、気長にこつこつと治していくしかないんじゃないかなあという気持ちもあります。

それと、薬がだんだん良いのが出てきていると、最近、いろいろ聞くんですよ。で、若い人で今苦しんでいる人、いっぱいいるんですよ。同じ仲間でも、いまだに入退院を繰り返している人もいるし。若いから、無理もないと思うんですよ。そういう人達も、やっぱりあせっているような気がするんですよね。だから、ゆっくり治療できる環境づくりをしてほしいと思います。

自分は、最期は老人病棟で迎えればいいからって言っていたんですよ。でも、『まだすることいっぱいあるよ』って言ってくれたのも仲間です。気持ちが、マイナス思考じゃなくてプラス思考に自分でもだんだん盛り上げようと思うし、そういう気持ちになれたのは、やっぱり今は環境もいい。病気の人に限らず、環境が一番大事じゃないかなあという気持ちがあります。」

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