統合失調症と向き合う

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藤崎伸一さん
藤さき伸一さん
(ふじさき しんいち)
昭和23(1948年)年生まれ、現在62歳。一人暮らし。入院は8回。長年にわたり辛い体験をし、「自分が最期を迎える場所は老人病棟かも」と思っていたそうだが、社会資源を利用することで今は仲間もでき、日本各地を旅行するほど、毎日を楽しく送っているという。
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13うれしかったこと
●看護師からの言葉

「看護師さんに、8回目の入院の時に、6か月(して)、退院が決まる前に、試験外泊みたいに外泊させるんですよ。その時に、自分はまだほんとは落ち着いていなかったけど、隙があれば(病院から)逃げてやろうという気持ちがあったんですよ。で、(家に)帰る前に看護師さんが、『また(病院に)帰ってくるのよ』って言ってくれたんですよ。『私の目を見て』と言ってくれたんです。それで、しぶしぶ(病院に)帰ったんですね。それが良かったなあと思っています、今になって思えば…。

(その言葉がなければ)まあ、分からないですけど、たぶん帰らなかったと思う。今の自分があるからです。『私の目を見て』(と)言ってくれたので。」

●社会福祉サービスのスタッフ

「8回目の入院・退院してから、社会資源を利用するようになって、支援センターとかデイケアとかの職員の優しさが感じられるようになったんですよね。自分のためにいろいろしてくれるんだなあって、そういう感謝の気持ちが湧いてきました。(それまでは)気づきませんでした。それだけ落ち着いてきたんじゃないですか。」

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