統合失調症と向き合う

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和田千珠子さん
和田千珠子さん
(わだ ちずこ)
1967年生まれ、44歳。大学4年生になる春に幻覚が生じて精神科を受診。同じく精神疾患をもつ夫、今年5歳になる娘との3人暮らし。出産後2年3か月、娘を乳児院に預ける。ある医師との出会いから精神障害をもっていることをオープンにして生きることを決意。現在は、当事者活動(講演)や手芸を楽しみ、地域の支援拠点を活用しながら子育てにも奮闘中である。
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4当事者活動について
Q.当事者活動のきっかけは?

「30代後半ぐらいになってからかな。いろんな精神障害のフォーラムやセミナーがあると聞くと、1人で、分からない場所だったらあっちこっちに電話をしたりして行ってどんどん参加して、そんなこんなでいろんな活動をするようになって。38(歳)ぐらいの時に、地元で『障害者と防災』というプロジェクトがあって、そこにプロジェクトチームの一員として加わるようなことになって…。私、その頃からすごく自分でポジティブに歩くようになってきました。

『障害者と防災』で普通に参加していたんですけど、主催者の方が『あなたすごく役に立つ方だからプロジェクトチームの一員としてやっていかない?』と言われて、それで『ああ、私このままで役に立っているんだ』と。ま、大学も結局、約1年休学したんですけど、そのあと115枚の卒論を書いて卒業して。中には、病気になったせいで頭が壊れちゃう人という人もいるみたいなんですけど、私としては、『あ、頭は壊れなかったんだ』との思いがあって。そんなこんなで『障害者と防災』の中でもすごく活躍できました。

充実はしていましたね。自分でも役に立つのだという思いがかなり強くあって、『あ、このままだったら、私、病気のままやっていけるかな』という感じで…。」

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