統合失調症と向き合う

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和田千珠子さん
和田千珠子さん
(わだ ちずこ)
1967年生まれ、44歳。大学4年生になる春に幻覚が生じて精神科を受診。同じく精神疾患をもつ夫、今年5歳になる娘との3人暮らし。出産後2年3か月、娘を乳児院に預ける。ある医師との出会いから精神障害をもっていることをオープンにして生きることを決意。現在は、当事者活動(講演)や手芸を楽しみ、地域の支援拠点を活用しながら子育てにも奮闘中である。
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10育児について
Q.育児のサポートは?

「保育園です。(午前)9時半までに保育園に連れて行って、(午後)4時半とか5時ぐらいまでに迎えに行きますね。2歳3か月で(乳児院から)帰ってきて、その4月からですね。

うちの場合、夫婦揃って精神障害だし、それプラス生活保護だったので、2歳児は一人も受け入れないと言われていたんですけど、そこの希望した保育園にストレートで入れました。

(情報は)どこから? たぶん児童相談所のワーカーさんがそう言ったんだと思うし、あとお宅の場合、夫婦が精神障害と生活保護だから似たようなお子さんと競り合った時にうちのほうを優先して入れるようにしてくれたらしくて、どうも…。」

Q.支援で助かっていることはありますか

「そうですねえ、私、今、子ども支援の場所に結構お世話になっていて。『ひなたぼっこ』さんて言うんですけど、そこの拠点長の方と (娘の)悩みなどでお話することが結構あって。そうすると『お母さん、ほんとうによく頑張っているじゃない』と褒めていただいて、私も、結構それでほっとして安心して帰るみたいなところがあって。

あとは『ほっとぽっと』の中で、今、1歳のお子さんを育てていらっしゃるスタッフさんがいるので、ま、その方の一歩手前を私が歩いているのかなと思って、だから洋服がいらなくなったら頂戴とかも言われているし、そういう関わりもありますね。」

Q.子育てで気になっていることはありますか

「乳児院を出る頃に言われたんですけど。(娘が)結構しっかりしている子みたいなんですよ。だけど『嫌、嫌い、だめ』という、その3種類の言葉を素直に出せるのがお母さんしかいないから、わがままだとは思わないでねと言われたんですよ。そうは言われても、家で生活していて『おかあちゃん嫌い、あっち行って』とか言われると、やっぱりショックですよね。

だから、わがままというのかな、反抗心が出ているからたぶんいいんだろうとか思うんですけど、そういうことになった時に、自分でどう対処したらいいか分からないというのが、一番困っていることです。」

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