統合失調症と向き合う

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和田千珠子さん
和田千珠子さん
(わだ ちずこ)
1967年生まれ、44歳。大学4年生になる春に幻覚が生じて精神科を受診。同じく精神疾患をもつ夫、今年5歳になる娘との3人暮らし。出産後2年3か月、娘を乳児院に預ける。ある医師との出会いから精神障害をもっていることをオープンにして生きることを決意。現在は、当事者活動(講演)や手芸を楽しみ、地域の支援拠点を活用しながら子育てにも奮闘中である。
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5薬について
Q.現在服用している薬は?

「リスパダールとロドピンとウインタミンとビカモールを飲んでいて、種類というとたぶんそのくらいかと思うんですけど、数が1日22錠も飲んでいるので、ま、副作用で飲んでいる同じ薬もあるし。

出産を前にした妊娠中に産婦人科のドクターから、『精神科と産婦人科の両方ある病院が良いよ』と言われて、そこでドクターを変えた時以降、薬は今まで変わっていないです。」

リスパダール(リスペリドン):非定型抗精神病薬
ロドピン(ゾテピン):非定型抗精神病薬
ウインタミン(クロルプロマジン):定型抗精神病薬
ビカモール(塩酸ビペリドン):抗パーキンソン病薬

Q.どのような副作用がありますか

「 “アカシジア”と言って、足の裏が突然むずむずむずむずしちゃうという、あれがかなりきついですね。今もあるんです。

あと、私、子どもを産んだからというわけじゃないんですけど、おっぱいが出ちゃうんですね。プロラクチン(高プロラクチン血症)とかというもののせいで。だからちょっとお風呂に入って温まって、娘がいたずらしておっぱいを押したりするとピュッと出てきちゃって、そのへんの副作用ですかね。(それは先生に)言ってあります。それで『止める薬を飲みますか?』と言われたので、これ以上薬が増えるのじゃかなわないから、『我慢します』と言って…。」

アカシジア:抗精神病薬による副作用の1つで、じっとしていることができず座ったり立ったり、落ち着きがなくなったりする。抗精神病薬の減量や変更、また抗パーキンソン病薬(抗コリン性)などの使用によって改善する。
プロラクチン:脳下垂体から分泌される乳汁分泌ホルモンで、抗精神病薬により分泌が亢進すると(高プロラクチン血症)乳汁分泌や無月経が起こることがある。
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