統合失調症と向き合う

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石山勲さん
石山 勲さん
(いしやま いさお)
1958年(昭和33年)生まれ、56歳(収録時)。システムエンジニアとして働いていた29歳の時に症状が出て、内科を受診し、その後、精神科を受診する。会社は退職。物を書くことが好きで、保護室に入院した時の体験を記した本を発行。現在は、精神科医療施設の研究の手伝いや当事者として講演活動に携わっている。当事者自助グループも運営中。母親と同居。第2回精神障害者自立支援活動賞(リリー賞)を受賞。著書に、『幽閉』(萌文社)『精神保健・医療・福祉の正しい理解のために』(萌文社など)がある。
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3精神科受診
Q.今度は精神科を受診することになったのですか

「僕は精神科に行ったことは知らないのです。結果的にあとから分かったということで。『とりあえずここの病院に行ってくれない?』と(内科の医師から)言われて、そこが精神科だったということは知らないで入院したのです。

(入院は)3回目。いわゆる精神(科)病院ですね。

まず、最初の通院があって、精神科医なので、ある程度話は聞いてくれたのです。おまけに初診でしたし。で、先生の言うことを聞いて、それでは今度はこの薬を飲んでみなさいということでもらって、また1週間したら来てくださいということだったのです。1週間しても、心臓の痛みとか、そういったものが全然なくならないので、そのまま先生と、いわゆる精神科医ですね、今度は、20分ぐらい口論になっていたと思うのですが、看護師に押さえつけられて、鎮静剤の注射を打たれて、気がついたら保護室の中と。そういう状況で入院しました。

(症状は)あとから考えればひどかったですね。だから入院していて良かったと思って、親は恨んでいません。

入院は、保護室に3〜4日、閉鎖病棟で2週間、開放病棟にだいたい3週間(3か月)ぐらい、だからおおよそ約4か月の入院で済んで、その後再発は1回もありません。

僕の知り合いの話では、本当は入院しなくても良かったみたいなのです。ただ僕は、精神科(医)と口論になってしまったので、そこで精神科の医師が業を煮やして、保護室に入れられてしまった。服薬さえしていれば治ったらしいと。ま、“らしい”ですけどね。でも逆に、思いっきり入院したので、良くなったかなとは思いますけど。」

Q.精神科に入院した時の治療内容を憶えていますか

「ただ服薬だけですね。いや、薬のことはあまり分からないですね。ただ強烈に眠くなる薬は出ていました。」

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