「諦めないで、きついかもしれませんが、服薬をしましょう。あとよく眠りましょう。でも、眠れなくても死ぬことはないので、いずれどこかで寝ているので、あまり神経質にならないでくださいと。あと、何かあるなら趣味を生かしましょうということです。」
「僕は普通に接してくれればいいですよね。ただ今でもちょっと迷惑をかけていますけどね。早朝覚醒が起きると、3時頃起きてしまうので。3時ごろ起きでしまったら、もう寝られなくなったらパソコンいじくって、お袋が眠れないとか……。」
「医療従事者は、やはりもっと勉強してほしいですよね。医師はある程度は知っているのでしょうけど、まだ精神保健福祉士とかは……。今東京都では、盛んに研修とかがあるのですけども、まだまだ精神は奥が深いので、もっとよく知ってほしいと思います。患者の気持ちと、どういう過程を通ればどういうふうになっていくか……。だから、まだ学校の授業だけでは足らないですよね。
お医者さんも人間ですから、いろいろ心情の中で治療をやっていると思うのですけど。安定した治療が欲しいですよね。やはり先生によっては、なんか、すぐ治療を終わらせてしまったり……。要は、気分で治療している先生もいるみたいなのです。だから、『あなたにはもう薬あげられないよ』とか。
だから、先生の意見と患者の意見は違うのではないですかね。先生もポリシーを持ってやっているのでしょうけど、辛いのは(患者)本人なので。」
「昔よりはマシになったと思います、遥かに。僕の入院していた頃からすれば。欧米諸国からすれば日本は遅れていると言われていますけど、僕の入院した時からすればかなり良くなっています。だからまあ、これ以上また良くなってほしいと思いますけどね。
あと就職関係がまだきついとかね。限られた人しかまだ無理なのではないですかね。やはり病状が不安定だと、なかなかそれを上手に使えなくて、クビを切ってしまうとか。
例えば1週間に、決まった日にちゃんと(職場に)来られるかどうかというのは、当たり前のことなのですけども、この病気を持つと、それがなかなかできにくいという人は多い。だから安定した生活ができないと就職しづらいみたいです。だから不安定でも、何かしらの仕事ができるといいと思いますけどね。
(それから)できれば、家族会とか、あるいは当事者会とか、(そう)いうのは保健所に行くと分かると思うので、そういうところに行って勉強してほしいですね。当事者が。
勉強するともっと気が楽になりますよ。背負っているものが減って、『ああ、そんな人いっぱいいるんだぁ』みたいなことが分かって、自分だけではないという連帯感みたいなものが持てるというか……。」
「講演の延長線上で、インタビューも有りかなぁと思って。まあ、カメラにどれだけ緊張の度合いが映るか分からないですけど、ま、自分なりにやってみて、またこういう機会も増えたらいいなと思います。」