統合失調症と向き合う

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山根耕平さん
山根耕平さん
1971年生まれの44歳(収録時)。2001年に話すことができなくなり、心療内科を受診。その後、症状が悪化し、知り合いの伝手で北海道浦河町の「べてるの家」に行く。精神科を受診し、統合失調症と診断される。症状が安定したのは4年ほど前からで、現在は「べてるの家」の当事者スタッフとして活躍している。精神保健福祉士の資格を有する。
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13メッセージ
Q.同じご病気の方へメッセージをお願いします

「僕もこの病気を体験して思ったのは、やはり一人きりでいると上手くいかないということが、よく分かりました。なので、やはり多くの人につながって、自分の経験を語り合ったり、将来について語り合ったり、対処方法について語り合ったりする人間関係をぜひ大切にしていってほしいなぁと思います。」

Q.ご家族の方へのメッセージをお願いします

「ご家族には、この統合失調症という病気は、外から見ると、一見、なぜこうなっているのか分かりにくいかと思うのですけど、僕みたいに、幻聴や幻視が見えて聞こえて、妄想に振り回されてしまっていることが、世の中の人達にも分かってもらえると、もうちょっと、世の中の対応方法とかも変わってくるのではないかと思うのです。

遺伝的な治療方法とかも今いろいろありますけれども、やはり仲間を大切にして生きていくということが、本当にとても大切なので、お薬だけで治そうとしないで、人間関係を大切にする方法をぜひご家族の方も気づいてもらえると嬉しいです。」

Q.医療者へメッセージがあれば

「僕は浦河でお世話になっている医療関係者の方々しか知らないのであまり多くは分からないのですけども、医療者の方々だけで治療を終わらせようとしないで、地域と結びついて、地域で暮らしながら回復していくためにはどうしたらいいかという連携を、医療関係者、福祉関係者の方が手を取り合って、ネットワークを張り巡らせて支援してくださると、すごく生きやすくなるので、ぜひ、いろんな方々と手を取り合って、豊かな人間が生きていける仕組みづくりをしてもらえると嬉しいです。」

Q.今回のインタビューにご協力くださった理由を教えてください

「理由は、実はあまり深く考えていなくてですね。いつも講演行こうとかインタビューがあるよと言われると、『はいはい』という感じで行っていて……。

また隣の部屋の早坂潔さんが言うには、インタビューだとか講演だとかは積極(的)に行って、積極的に話をするといいぞと。それによって、また新たなインタビューをしに来た人なりと人間関係ができて、お前が良くなるきっかけにまたなる可能性が高いから、そういう人間関係はぜひ大切にして断らずにやれと言われていて…。僕もたしかにその通りだと思います。」

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