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また、切除したところは粘膜がない状態になっていますから、排便で少し血がにじむことがあります。ですから、排便後に出血がないかどうか確認することが大事です。少量の出血はあまり心配はないのですが、便器が真っ赤になるような出血があったり、それが30分ごとに起こるという場合は、現時点でもまだ患部から出血しているということになりますので、やはり排便の状態、出血がないかどうかを自分で確認することは大事です。
通常は数日以内に出血は治まってくるのが一般的です。量的にもそれほど多くなければ、そのまま経過を見ていただいてよろしいと思います。ただやはり少し不安があるような場合には、お医者さん、あるいは看護師さんに相談することも大事です。治療後の注意事項についてはちゃんと説明がありますから、それに従ってきちんと守っていただければよろしいと思います。」
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調べるのは、がん細胞がどの程度のもので、がんの周辺のリンパ管や脈管にがん細胞がないかどうか、がんの深達度が粘膜にとどまっていたのか、それより深く入っていたのか、切り口はちゃんときれいにとれているかどうか、とり残しがないような状態に治療ができているかどうか、それらをすべて確認します。
たとえば、がんがきちんととれている、脈管侵襲(リンパ管や静脈にがんが入り込んでいること)もないということであれば、治療はそれで完結します。残念ながら、切りとったぎりぎりのところにがんが及んでいて、ひょっとするととり残している可能性がある、あるいはリンパ管・静脈にがんが広がっている、あるいはとれてはいるけれども、粘膜下層のしみ出しが予想より深くて1mmを超えていた、というような場合は、リンパ節転移の頻度が少し高い可能性がありますので、リンパ節転移の危険性を考慮して、追加の外科的な切除が必要になる場合があります。ですから、病理検査をしっかりすることによって、その後の治療方針が決まり、それによってがんが治しきれるかどうかに関わってくるので、内視鏡治療後の病理検査はとても大事な検査になります。」