8再婚
「(今の主人とは)障害者のボランティアに行っていたときに知り合いました。彼も『障害者は外に出よう』というイベントに来ていて、障害者の介助や送迎を手伝ったり、一緒にやっている仲間的な感じだったのです。全然そんなつもりはなかったのですが、重度の障害者の方ばかりいる中で、『動ける健常者』というと私も健常者のうちで、私は動ける人間ということで結構一緒に行動することが多くなってきました。それでなんとなく仲良くなって、『付き合いたい』という話になりました。
でもストーマになったことで一度結婚がだめになっているし、付き合うといってもどうなのかなと思い、ストーマのことを話しました。今こう言ってくれているけれども、ストーマの話をしたら多分いやだと思うだろうなと思ったので。とりあえず話をしないと、黙っておくわけにもいかないので、『がんになって人工肛門をつけている』という話をしました。『それでだめなら、それでいいから一晩考えて』と言って、考えてくれたのですけど『なんか考えたけど、わからん。ま、いいわ。』と言われました。それから付き合うようになって結婚しました。何か今でもわからないらしいです、当事者じゃないからどういうものかは本当の意味ではわからない、と。」