がんと向き合う

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工藤裕美子 さん
(くどう・ゆみこ)
ブーケ(若い女性オストメイトの会)代表
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姫路市出身。23歳(1988年)のとき直腸ポリープ切除後、直腸がんと診断され、手術を受けて人工肛門を造設。退院後、仕事や妊娠・出産など女性のオストメイトの悩みを相談する機会や情報がないことを痛感。1999年に仲間と患者会(ブーケ)を作る。年3回会報誌を発行、「どんな状況でも直接手にとって読むことができるものを届けたい」という思いで全国の会員に発送している。
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8再婚

「(今の主人とは)障害者のボランティアに行っていたときに知り合いました。彼も『障害者は外に出よう』というイベントに来ていて、障害者の介助や送迎を手伝ったり、一緒にやっている仲間的な感じだったのです。全然そんなつもりはなかったのですが、重度の障害者の方ばかりいる中で、『動ける健常者』というと私も健常者のうちで、私は動ける人間ということで結構一緒に行動することが多くなってきました。それでなんとなく仲良くなって、『付き合いたい』という話になりました。

でもストーマになったことで一度結婚がだめになっているし、付き合うといってもどうなのかなと思い、ストーマのことを話しました。今こう言ってくれているけれども、ストーマの話をしたら多分いやだと思うだろうなと思ったので。とりあえず話をしないと、黙っておくわけにもいかないので、『がんになって人工肛門をつけている』という話をしました。『それでだめなら、それでいいから一晩考えて』と言って、考えてくれたのですけど『なんか考えたけど、わからん。ま、いいわ。』と言われました。それから付き合うようになって結婚しました。何か今でもわからないらしいです、当事者じゃないからどういうものかは本当の意味ではわからない、と。」