統合失調症と向き合う

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香月さくらさん
香月さくらさん
(こうづき・さくら)
1961年(昭和36年)生まれ。社会福祉法人の精神障害者の作業所で事務の仕事に従事している。息子さんが12歳のときに発症(現在21歳、大学生)。2009年2月に親の会「こころ・あんしんLight(こあら)」を立ち上げ、心の不調で通院している子どもを持つ家族や子ども達を支えようと集まった教師達とともにサポート活動を行っている。
家族構成:夫、息子2人(次男が病気体験者)
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4退院後の生活
●少しずつ学校生活に復帰

「そのあとは、今まで通っていた高校へは復学せずに、本人は復学したかったと思うんですけども、体調に合わせて行ける高校ということで、通信制の単位制の高校へ転校しました。転学ですね。そこの学校の先生方にはすごく理解していただいて、入院してこれから治療する病院の主治医の先生に連絡を取っていただいて、足を運んでいただいて、病気として支える部分とこれから大人になっていく子どもをどんな風に支えながら、背中を押しながらすればいいのかということを、学校の先生が、主治医と連携というか連絡を取りながら支えていただいて、少しずつ学校に…。通信制なんですが、家でプリントをするという通信ではなくって、学校へ行ってプリントをして提出して帰る。

子どもが学校へは行きたい、すごく学校生活はしたい。したいけど不安感があって、みんなと同じように朝から晩までは無理だからというところで、学べる場を探して選んだので。ま、ほんとに最初からそこの学校も行けたかと言ったら、家から駅まで行って電車に乗るんですけど、駅まで行って、やっぱり電車に乗れなかったと帰ってきたり、乗ったのに到着した駅で、学校には行けなくてまた戻って来たりとか。まあそんなことを半年ぐらいしながら、少しずつ経験しながら楽しい3年の学校生活を送って、最後はほとんど毎日学校へ行って、いろんな先生と関わったり、クラブ活動も一時期、サッカーをしたりとかできたので、良かったなぁと思っています。」

●服薬の状況

「退院した時点から、しっかりお薬は。今度も、自分は、入院した主治医の先生からなぜ飲むのか、それは長く飲まないといけないということを、しっかり何度も何度も言われながら、それでも3か月ぐらい経てば、先生いつまで飲まないといけないのとか(聞いて)、そのたびに、主治医の先生も同じ答えを繰り返して言っていただいて。少しずつお薬も減らしていただいて、日常生活を送れるように。『お薬を飲んでいても学校生活も送れるし、日常生活も送れるからね』という自信を持たせていただける言葉かけで、お薬はずっと続けて、飲んでいますよね。

(薬は)ほとんどが不安を抑えるお薬と、あとは良い睡眠を取れるように睡眠導入剤ですね。」

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