統合失調症と向き合う

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香月さくらさん
香月さくらさん
(こうづき・さくら)
1961年(昭和36年)生まれ。社会福祉法人の精神障害者の作業所で事務の仕事に従事している。息子さんが12歳のときに発症(現在21歳、大学生)。2009年2月に親の会「こころ・あんしんLight(こあら)」を立ち上げ、心の不調で通院している子どもを持つ家族や子ども達を支えようと集まった教師達とともにサポート活動を行っている。
家族構成:夫、息子2人(次男が病気体験者)
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15会の今後の展望
●病気の正しい理解を広める

「そうですね、ま、今の家族会を、ほんとに皆さんの居心地のいい場所(にしたい)、会員さんの皆さんと一緒に。精神保健福祉士の方に来ていただいたり、‘こあら’の会はうちの子どもの主治医の先生も関わっていただいていますので、先生に来ていただいて懇談会をしたりとか。勉強会、今後、講演会をするとか、今、実際に困ってらっしゃるというか、お母さん方、ご家族が求めているものを拾っていって皆さんの声を聞きながら、どういう講演会とか勉強会が必要かというところの充実をさせていきたいのと、今までどおり教育機関とか、教育機関だけではなくって、普通に一般に地域の自治会とか老人会とか婦人会とか、どこにでも、そういう心の病気に対する正しい理解を広めていきたいなぁって。おじいちゃまおばあちゃまにはね、お孫さんもいらっしゃるし、誰かがそういういろんなことを知っている。で、何かあったらあそこがあるよとか、こんなことやったらちょっと病院に行ったほうがいいみたいと、この間聞いたよとか、そういう情報源をいろんなところに広めていきたいなっていうこと。」

●保護者と教育機関をつなげる

「で、ほんとに教育機関に働きかけていても、学校の先生も大変だと思うんです。たくさんの子どもさんを抱えながら、いろんな業務をされながらね。親御さんは親御さんでいっぱいになるし、学校は学校でいっぱいで、その中の間を取り持てるような、今、スクールソーシャルワークと言われていますけど、そこを、心の病気だけに対しての何か第三者として学校と保護者の真ん中に立って、連携を取るなり支えてあげられる部分。学校の先生もどうしていいか分からないときは、病院の先生に直接にお聞きになれる場合と、お医者さんもお忙しい時間の加減があるので、まあその辺で聞けないこととか、なんらかの情報提供ができたり、つなげられることが‘こあら’の会でできればいいなっていうこと。」

●子どもの居場所作り

「病院のデイケアとかに行っても、やはり来られている方の年齢層が高くて、実際、15,16(歳)の子どもが行っても全然年齢が違って、やっているプログラムの中身も違ったりするので、学校に行っている子ども達の居場所、それこそ、学校に復学できるように少し勉強をする時間を取っているようなプログラムとか、勉強ができるできないじゃなくて、自分たちも勉強を、今ここでしているんだっていうね、中身じゃなく、やってるという自信。同じぐらいの年代の子達と同じ共通の話題でしゃべるとか、そういう居場所的なもの。

今、どのお母さんに聞いても、家でテレビゲーム1人でして、友達はほしいんだけど、学校に行かないと友達はできないし、で、行っていない自分が友達とつながれないみたいな思いになっているのでどこかに行きたいって(子どもが)言っているというのを聞くと、来るか来ないかは分からないけど、いつでもおいでという居場所作りとかも、今後、できたらなぁという思いはたくさん持っていますけど。」

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