統合失調症と向き合う

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Eさん
さん
(匿名希望)
1978年生まれ、31歳。高校時代からこころの不調を感じていた。東京にある大学に進学し、大学2年生(20歳)のときに精神科を受診。数か所の病院に通院し、何度か入退院を繰り返す。10年ほど東京で暮らし、4、5年前に実家に帰る。現在は、定期的に通院しながら、一般就労をし、安定した生活を送っている。現在は両親と同居中で、将来は一人暮らしを計画している。
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3受診早期に望むこと

「初診のときには別の病名で診断されたために、『あなたには‘32条’という法律は必要ないよ、もしも32条を通したいならば別の病院に行ってください』っていうふうに主治医に言われました。そのときはやっぱり、病名はどうであれ、もう苦しいものは苦しくて、きつくて、電車にも乗れなくて、大学にも行けなくて、もちろん働く(ワーキング)こともできなくて、経済的にはすごく苦しかったんですけれども…。

そのとき、支援者がいなかったりとかケースワーカーさんっていう存在を知らなかったりとか、カウンセラーにずっとつきたかったんですけど、ついてもらえなかったりとかしたので、発病したときのその繊細な状態を、うまくケアしてもらっていたら、また違っていたかなって思うときがあります。(発病時は)もう何も分からないし、自分はこれからどうなってしまうんだろう、この病気は一生続くんだろうか、この苦しみはずっと続くんだろうかって思ったら、もうほんとにつらかったですね。」

32条:精神保健福祉法第32条のこと。神経症以外の精神疾患にかかっている人の医療費自己負担分の一部を自治体が負担するため(自治体に申請する)、患者さんの医療費自己負担分が軽くなる(通常3割負担のところ0.5割負担に軽減)。
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