統合失調症と向き合う

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Eさん
さん
(匿名希望)
1978年生まれ、31歳。高校時代からこころの不調を感じていた。東京にある大学に進学し、大学2年生(20歳)のときに精神科を受診。数か所の病院に通院し、何度か入退院を繰り返す。10年ほど東京で暮らし、4、5年前に実家に帰る。現在は、定期的に通院しながら、一般就労をし、安定した生活を送っている。現在は両親と同居中で、将来は一人暮らしを計画している。
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13日常生活で気をつけていること
●仕事のために

「仕事をしている間に具合が悪くなったりしても、基本的に他の人にそんな姿は見せてはいけないと思っているので、体調管理にはすごく気をつかいます。まあ万全に前の日早く寝るとか寝る工夫はするんですけど、どうしても具合が悪くなる日は悪くなってしまうんですよね。でもそのときにつらい気持ちを顔に出してしまうと、やっぱりお仕事ってつらいと思うんですね。周りもつらくなってしまうと思うし…。だから私はどんなにつらくても、仕事をするようにしています。

つらいときって、何もしなくてもつらいんですよね。仕事をしているときにもつらいときはあります。でどっちが良いかって言われたら、何もしないで『つらいつらい』と言うよりも、何かをしてやり遂げながらも『つらいつらい』と思いながらやったほうが、自分の人生がもったいなくないなって思うんですね。それはカウンセラーの先生とか、地域生活支援センターの職員さんにもいつも言っていただくことなんですけど、たしかにほんとにつらいんですけどそれだけ考えていると人生があっという間に過ぎてしまって、同じつらいなら何かしてつらい思いをしようというふうに思いだしました。」

●友人とのつきあい方

「友人達も、同じ病気を持っている友人はやっぱりその人の調子の波があったり、寝る時間が決まっていたりするので、基本的にはあまり振り回さないように気をつけています。あとは、友人とメールや電話をする場合には、事前に番号を教えたりするときに何時から何時まではもう出ないからねって約束をしたりとか、そんな感じで、最初のほうに約束をつけて、それを守ってもらう。お互いにですけれども。例えば、夜寝る時間であれば携帯の電源を切るですとか、そういう工夫も必要なのかなっていうふうに思っています。」

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