「今、私が飲んでいる薬は、寝るときの薬が2種類、向精神薬が3種類、胃薬とその他に鼻の薬を飲んでいます。頓服が別に2種類出ています。
だいぶ薬には慣れて、つらい気持ちにはあんまりならないんですけども、たまにちょっと薬が強いのかなと思うときや、効かないなって思うときは、やっぱりあります。(薬が効かないときは)すっごく泣きます。」
[Eさんが服用している薬]
睡眠薬: スローハイム錠(ゾピクロン)、ロヒプノール錠(フルニトラゼパム) 向精神薬: ヒルナミン錠(レボメプロマジンマレイン酸塩:精神安定剤)、プロピタン錠(ピパンペロン塩酸塩:定型抗精神病薬)、エビリファイ錠(アリピプラゾール:非定型抗精神病薬) 頓服: ヒルナミン錠、ワイパックス錠(ロラゼパム:抗不安薬) その他: アネキトン錠(塩酸ビペリデン)
「薬(抗精神病薬)を飲みはじめたのはずっと前になるんですけど、その当時はやっぱり太る薬というのがたくさんありました。今でもあるんですけども、やっぱり、まあ私も女性なので。何十キロも太ってしまったんですね。ま、運動不足もあるんですけど。で、今の主治医は太らない薬ということをすごく気をつけて処方してくれているので、それは助かっているところです。ただやっぱり、病気仲間を見ていて、『副作用でちょっと体重が増えてしまったね』という会話は、すごくたくさんあると思います。」
「私の場合は、薬が嫌な時期があったんですけど…。どうして嫌だったかというと、頭が回転しないということがあったんですね。私は、自分の頭の回転をすごく気にするタイプなんですけど、薬を飲んでいて、ものすごく頭を押さえつけられるような感じがしたときがあるんですけれど、そのときはほんとに頭が動かなくて、言いたいことも何も思いつかなくて、その自分がすごく歯がゆかった時期がありました。
今は、前よりは単剤の時代になってきているので、だいぶ、そういう自分の頭の回転が遅すぎるんではないかとか、人と比べても落ちているんではないかというコンプレックスは、以前よりかは減ったように思います。舌が回らなくなることも精神科の薬を飲んでいるとあることなんですけど、やっぱり頭が動かないこととか舌が回らないことというのは、私にとってはですけど、すごく屈辱的であって、そういう副作用がある薬はもう飲みたくないと思っています。」
単剤:1種類の薬剤で治療すること