3精神科受診
Q.病院を受診しようと思われたのはなぜですか
「私の身近な教会のフランス人の神父さんに相談した時に、『あなたが言っていることが真実かどうかを確かめるためにも、一度病院に行きなさい。病院の先生が何を言うか聞かせてください』と言われたんですね。それで、ミッション系の総合病院を紹介してくれたのです。これが病院へ行った動機なのです。
僕は、自分が病気ではなくて、体験が事実であるということを証明しようと思って病院に行きました。だから、病院へはとても気合を入れて、勇んで行ったのです。『絶対病気じゃないことは証明できる』と思っていたのです。ちょうど1996年だったと思います。
その時は、思い込みのようなところですよね。だって、自分にとっては現実でしたから。俺の空想じゃないなと。これは、例えば、自分の心が、あるいは脳で考えていることが出てくるとか、そういうものではないという感じだったんですよね。まったく別の人格、まったく僕が考えもしないようなことを、テレビ番組を聞いて(観て)いるような感じというのですかね。だから、『絶対俺は病気じゃない』と思い込んでいたのです。」