1患者さんが在宅で過ごすには
「在宅で過ごすということについていえば、当然、在宅医療が(その地域で)一定以上のレベルになっていないと無理です。在宅医療にはいろんな要素があります。本来、在宅医療がきちんと行われれば、重度の障害でも、がんの末期でも、認知症でも同じことなのです。在宅医療は進化すればチーム医療で成立していきますから、あらゆる専門性をそこへ投入できる。これは在宅医療の強みであり、その患者さんの住んでいるところで医療を行うから『患者さん本意』というのは当然のことになります。がんの痛みがあっても、たとえば泌尿器のトラブルがあれば泌尿科医が来たりとか、チームによって対応していけば、かなりの段階の人まで(在宅医療が)可能です。」