がんと向き合う

大腸がん 小腸がん 肺がん 膵臓がん 乳がん 子宮頸がん 卵巣がん 緩和ケア +plus イベント おしらせ
片山 壽さん
片山 壽さん
(かたやま・ひさし)
広島県尾道市・片山医院院長
内科医。尾道医師会会長。地域の高齢者医療、介護、緩和ケア、病診連携を積極的に研究、推進。著書に『地域で支える患者本位の在宅緩和ケア』。
movieImage
9主治医としての役割
Q. 医師にとって,痛みのコントロールは難しいことなのでしょうか?

「全責任を負うということ、その責任が重いとどうか、ということはあるかもしれませんが。ようするに緩和ケアは、オピオイド(医療用麻薬)を使って痛みを取っていくことそのもので、ものすごく高度なものではないとは思いますが、やはり主治医となったときに、患者さんが主治医を信頼して、痛みを取ってほしいと言ったときに、じゃどこまでどうやるか、ということになると、それは(自分の)専門性を超えるということであれば、チームなりで、いろんなことができる訳ですね。だからちゃんと診るんだということを、まず主治医としてミッション(使命)を自覚すれば、最初はできなくてもそのうち習熟すればどんどんできていく。開業医というのはそうやって日常の、患者さんから学んでどんどんいろんな知識をつけていくのだから、最初から全部できますという人はそうはいないかもしれませんね。それは勉強というか、いわゆる研修でもいいですが、それほど不可能な領域ではないと思います。」