統合失調症と向き合う

体験者の声 医療者・支援者の声 家族の声 私たちの活動紹介 イベント おしらせ
五十嵐 徹さん
五十嵐 徹さん
(いがらし とおる)
31歳、男性。23歳のときに症状が出現し、発症から3か月後に精神科を受診。2回の入院を体験し、現在は、症状も安定し、週5日、フルタイムに近い形で倉庫内商品管理の仕事に就いている。通信教育で「社会保険労務士」の資格を取っており、いつの日か精神障害者のさまざまな手続きをサポートしたいと思っている。
movieImage
<<  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  >>
2受診までの経緯
●23歳のときに症状出現

「最初はですね、症状的なものは、幻聴、被害妄想なんです。詳しく言うと、大学の卒業後に関東の自動車部品メーカーに就職しまして、3か月ぐらい経って、営業部営業開発課というところに配属になったときに、周りの人が自分のことを悪く言っているだとか、いじめられているだとか、ちょっと被害的(な考え)になってしまって、結局、会社に行けなくなってしまって、退社することになったんです。

それから、会社を辞めて、実家に戻ってきまして、3か月ぐらいですかね、ちと引きこもりのような生活をしていたんですけども。4月に就職して3か月ぐらいなので、6月ぐらいには、もう家に帰ってきたんです。初診が9月なんですけど、その年の。3か月ぐらいはほんとに昼夜逆転引きこもりみたいな生活で、ある時点から100人を超えるようなすごい幻聴が聞こえるようになってきて、周りが気になりだしたっていう…。

きっかけかどうかわからないですけど、高校の同級会に出た次の日あたりから、突然、自分が今まで、23歳当時までに出会った100人を超える、友人とか知人も含めた人の声で、悪口だったりとか、罵倒されるような幻聴が聞こえ出してですね。それからさらに症状がひどくなったときは、庄内弁というか方言で、テレビが聞こえてくるっていうか、庄内弁で自分の悪口を言っているというのがありましたね。で、命を狙われるというのに最終的になるんですけど。今では妄想だってわかるんですけど、国家から指定暗殺人みたいな感じで、自分の命を狙われているという妄想があって、幻聴もすごく、外からだったり、テレビ、屋根裏とかからも聞こえてきまして。で、昼夜を問わず、友人知人に電話をしまくって。最終的に、灰皿のタバコの灰を全部飲んで自殺未遂してしまって…。なんともなかったんですけども、それで1週間ぐらいトイレとか風呂に一切行けなくなってしまって…。」

●発症から3か月後に受診

「これではだめだというので、市の総合病院というか、そういうところの神経科を初めて受診したんですけども、専門の精神科病院に行ったほうがいいと言われて。それが初診ですね。精神科のある病院を紹介されました。

で、そこに行ったんですけど、正気じゃないというか訳のわからない状態だったんですけど、一応、自分で入院が必要だっていうの(書面)にサインして、任意入院になりました。(受診は)両親に連れられてです。」

●症状が次々に展開

「自分の場合は、夜眠れないのが3日以上続くと、幻聴とか妄想が起きやすくなって、後々に幻聴だとか妄想だったとかすぐわかるんですけど、寝れないと判断力が鈍るっていうか、幻聴とか妄想の世界に入ってしまいますね。で、振り回される感じですね。

(病気について)調べるという余裕はないですね。地雷をしかけられているとか(の妄想)もあったんですけど、テレビのやつ(幻聴)とかもあったんですけど、自分で勝手に根拠というか理由をつけます。

おかしくなっているときは、地雷だったら、自衛隊の友達がいるから、指定国家暗殺人みたいな感じにされているんで、もしかしたら家の前に地雷を仕掛けることもあり得るかもしれないと、自分ですごく展開しますね、症状が悪くなると。仕事も、一応、辞めてしまったので、第二新卒(採用)とかで再就職をすごく意識していたんですけども、気力が湧かないというか、昼夜逆転になってしまっていたので。けど、公務員試験だったか何かの勉強はちらっとしていましたけども、幻聴が聞こえ始めてからは、もうヘッドホンしても何しても無駄でした。」

<<  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  >>