統合失調症と向き合う

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五十嵐 徹さん
五十嵐 徹さん
(いがらし とおる)
31歳、男性。23歳のときに症状が出現し、発症から3か月後に精神科を受診。2回の入院を体験し、現在は、症状も安定し、週5日、フルタイムに近い形で倉庫内商品管理の仕事に就いている。通信教育で「社会保険労務士」の資格を取っており、いつの日か精神障害者のさまざまな手続きをサポートしたいと思っている。
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4退院〜再発

「(入院は)9月からなので、11月に退院して、主治医からは、年が明けたら働いてもいい、というような許可は出ていたんですけども。入院のときに知り合った患者とかがデイケアに行っていたので、デイケアに通うようになって、デイケアで1年ぐらいリハビリみたいな感じでしたんですけど…。病院のデイケアですね。

そこで、リスパダール飲みながら寛解まで近づいた感じだったんですけども、病識があまりなかったことや、ストレスにうまく対応できずに頑張りすぎてしまって…、再入院という形になるんですけども。」

寛解(かんかい):病気の症状が一時的または継続的に軽減し、臨床的にコントロールされた状態。

●再発の原因

「(病名は)言われてなくて、最初のうちは、主治医も『幻聴があったんだね』みたいな感じだったんですけど、のちのち自分で調べたり、薬も調べたりとかしてわかるようになるんですけども。病識がなかったというのはちょっと違うかもしれないですね。病識を結構もちはじめたぐらいで再発した感じですかねぇ。

じつは、再発した理由というのは、はっきりしていまして…。ストレスとかに対応できず頑張りすぎたというのはもちろんあるんですけれど、自分は、一生薬を飲むのは嫌だっていうことで、薬を飲まないで生活がしたいという希望を主治医に言っていまして。それで、結構急ピッチで減薬を行ったんですよ。だから2回目の入院のときは、躁(そう)状態になったりとか、誇大妄想が現れたりとか、すごく忙しいというか。最終的には、命を狙われるというの(妄想)にいって。(1回目と)同じような症状ですね。だけど、誇大妄想とかも結構、今考えると大笑いというか笑えるんですけど。なんか根拠をつけていう…。

(再発は)何か月後ですかね。だいたい1年ぐらいはもったと思うんですけど。次の年の12月ですね、(再)入院したのは。同じ病院です。」

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