統合失調症と向き合う

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薄羽正明さん
薄羽正明さん
(うすば まさあき)
1967年(昭和42年)の43歳(収録時)。両親と同居。大学卒業後、就職したが、23歳の時に発病。症状により退職、再就職を繰り返す。現在は、就労支援サービスを受けながら、就職活動を続けている。
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11服用している薬について
Q.現在飲んでいる薬を教えてください

「いいですか、(紙を)見ますね。これちょっと覚えるのがたいへんなのですよね。リスパダール、テグレトール、エビリファイ、サインバルタ、セルシン、最後頓服でレキソタンです。合計6種類です。

前は、セルシンとサインバルタの代わりにリーマスという薬を服用したのですけど、リーマスを飲んでいた頃は、心の中のもやもやが溜まっていってしまって、口癖で『僕、薄羽正明やめたい。』ということをしょっちゅう口走っていたのですけど、セルシンとサインバルタに変わってから、若先生が処方してくれたのですけど、変わってしまって、ポジティブに、プラス思考に変わってしまったんです。ほんと、先生は魔法使いじゃないかと思ってしまいました。」

リスパダール(リスペリドン):非定型抗精神病薬
エビリファイ(アリピプラゾール):非定型抗精神病薬
テグレトール(カルバマゼピン):気分安定薬、抗てんかん薬
サインバルタ(デュロキセチン):抗うつ薬
セルシン(ジアゼパム):抗不安薬
レキソタン(ブロマゼパム):抗不安薬
リーマス(炭酸リチウム):抗躁薬

Q.薬の副作用はありますか

「私は、1時期、ジプレキサを処方してもらったのですけど、食欲が湧いて過食気味になってしまったので、これではいけないと、母親の説得もあって、リスパダールに変わったのです。それで、今、安定しているのですけど、たまに電車に乗っていたりとか、外出した時などに、不穏な状態になる時があるのです。その時にレキソタンを飲んで鎮めているのですけど、それでも、僕、すごくおっちょこちょいなので、レキソタンを忘れてしまう場合があるのです。その時には水分を大量にとって、コーラとかサイダーとかチョコレートのような強烈な糖分を大量に摂ると、頓服代わりになるのです、自分の場合は。」

ジプレキサ(オランザピン):非定型抗精神病薬

Q.不穏な状態とは?

「いやあ、まず家に帰ったら自分の家がブルドーザーみたいな工具ですか、ああいう(もので)壊されてなくなっているのではないかとか、そういう不安。漫画チックですけど、家に帰ったら家が瓦礫になっているような、そういう妄想に襲われて、なんか怖くなってしまいます。

ただ糖分を摂るのでも、持続するのはせいぜい2時間ぐらいなのです。だから、なるべく遠くには行かないようにと考えていますね。」

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