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「一番最初に受診しようと思ったきっかけは、自傷行為、リストカットがすごく激しくて、それが一番大きかったのです。

振り返ってみれば、気分の波とかはすごく大きかったのではないかと思います。ちょっと記憶があやふやなのですけど、その頃はたぶん中学1年生だったと思います。小学校の時は、結構普通に、友達とも順風満帆（じゅんぷうまんぱん）にやっていましたので…。

中学に上がって、勉強がうまくいかなかったり友達がうまく作れなかったりで、（気分の）上がり下がりが激しくなってきたり。あと祖母がその時一時的に同居していたので、その祖母とうまく折り合いがつかなくて、逃げ場がなくなってきたらどんどん、機嫌が悪い時も誰に当たっていいのか分からなかったりとか、どう処理していいか分からなかったり。で、落ち込んでも誰に相談していいか分からないというか…。

母も仕事でいなかったので、とやっていたら、落ち込み過ぎて動けなくなっていたかと思ったら、機嫌がいい時にはどこかに行こうかなと思ってもどこも行く場所がなかったり…。自分でもあの時の記憶が一番あやふやなんです。嫌な記憶なんでしょうね、たぶん。

家の中でも、もう切っている（リストカットしている）時は気分が落ち込んでいる時もあるのですけど、気分が上がっている時も切って（リストカットして）いたりとか、そういうことがあって…。」

「夜が一番最初は多かったのですけど、後半になると、昼も夜も朝もという感じで、（時間は）関係なくて、なんて言うか、『切りたいなあ』と思ったら、もう部屋に籠もってしまったり…。

外にいても、常にカッターとかを持ち歩いたりしていて、学校で切ったこともありましたし、中学2年生の時に所属していた演劇部の大会先でのホールで、『嫌なことがあったから』という理由で、トイレとかに籠もって切ってしまったということもありました。」

「最初はリストカットだけだったのですが、だんだん、切っている時にカーテンがちょっとでも開いていると、そこから覗いている人がいるんじゃないか、だったり…。でも2階だから（それは）ないよなと思ったら、次は、だったら、ずっと向こうにある家の窓から望遠レンズで覗いている人がいるのではないかという絶対あり得ないのだけれども、自分の中では本気に思えるような妄想が出ていましたね。

症状では、私は、それが一番大きかった。幻聴みたいなものは、悪口だったり、頭の中でワーワーキャーキャー騒ぐようなうるささというのはありましたけど、それよりも何よりも、『見張られているんじゃないか』というのがすごく強くて、それで常に緊張していた感じですね。

やっぱり、祖母が家にいるということで、部屋にいても、たぶん、当時の私は『祖母に見張られているんじゃないか』と思っていたのかもしれないのですが。とにかく誰かに見られたらいけないということをやっているという自覚はあったので、それから発生した妄想だったのかなと、なんとなく思います。」