統合失調症と向き合う

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A.T.さん
香菜世さん
(かなよ)
1989年生まれの24歳(収録時)。中学生の時に症状が出現し精神科を受診する。中学・高校と学校でのサポートを受けながら学校生活を送った。家族(両親、兄・弟、犬が一匹)と同居し、働いたこともあったが、現在は家事を中心とした生活を送っている。自身の詩集(『ココにいるよ』、文芸社、2012年6月)を発行し、NHKのハート展で受賞した経歴をもつ。収録には母親も同席し、親としての気持ちも一部、掲載した。
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9食事と運動
Q.発病してから食事の状況は?

「食事は、普通どころか結構暴飲暴食みたいな感じで、その時、高校時代に一気に体重が増えていって、入学当初は、たしか、まだ60kg台だったはずなのですけど、もうどんどん増えていく一方だったので、1年間で一気に10kg太ったこともありました。」

Q.食べることで満足感を得られるのでしょうか

「満足というより、やっぱり、リストカットと似ているような感じがして…。やりきれない思いが何かあったり、やり場のないストレスがあったりした時に、ぼーっとしながら食べたり、寝ぼけながら食べたりして、憶えていないこともよくあって。

あと、食べ過ぎているなという自覚があって、もう止めたい、もう止めなきゃと理性が働くのに、止めたら、何かが壊れるみたいな感覚で食べているんですね。で、一定量食べると、なんとか落ち着くのですけれど、その一定量が半端じゃなくて、結局チョコレート菓子ひと袋空けちゃったとか、クッキーひと箱空けちゃったとかになるのです。ひどい時には3箱空けたとか、そんなことばっかりです。」

Q.体重を減らすために行っていることを教えてください

「エクササイズのDVDが家にいっぱいあるので、なんか選んで、適当に弟と一緒にやっているのですけれど。弟が、変な話、アルバイトみたいな形で、『ちょっと手伝って』なんて言って、ちょびっとだけお小遣いあげながら、毎日一緒に運動してもらって(います)。で、私が、『今日やりたくなあい!』と言うと、『じゃ、今すぐやろう』と言われて、DVDつけてもらったりとかして、私がやっている後ろで、一緒にやってくれているんですね。」

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