統合失調症と向き合う

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A.T.さん
香菜世さん
(かなよ)
1989年生まれの24歳(収録時)。中学生の時に症状が出現し精神科を受診する。中学・高校と学校でのサポートを受けながら学校生活を送った。家族(両親、兄・弟、犬が一匹)と同居し、働いたこともあったが、現在は家事を中心とした生活を送っている。自身の詩集(『ココにいるよ』、文芸社、2012年6月)を発行し、NHKのハート展で受賞した経歴をもつ。収録には母親も同席し、親としての気持ちも一部、掲載した。
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8通院先について
Q.今まで転院したことはありますか

「一番最初の病院があって、2番目の病院があって、つい最近3番目の病院に変えました。一番最初の受診が14歳で、変えたのが20(歳)の時なので6年間は、一番最初の病院だったと思います。

2番目(の病院)に変えたのは、一番最初の病院が閉院するということで、あわてて探して、自分の家の近くのクリニックを見つけて、そこも2年か3年くらい行って。それでつい最近、3番目の病院に(変えました)。」

Q.最近、病院を変えた理由を教えてください

「過食がひどかったんですね、つい最近まで。それを結構ずいぶん前から(主治医に)訴えてきたのですけれど、でも、『食べれば落ち着きますよね?』と言われて。『まあ、一応落ち着きます』と。だったら血液検査的にも数値はまだ平気だから、みたいな感じの対処で、治療に手詰まり感というか、そういうものを感じていて。『なんか行っても行かなくてもおんなじなんじゃない?』とよく母に言っていたんですね。そしたら母が、『じゃあ、病院変える?』と言って、また母が調べてくれて、3番目の病院に行って、いい先生にあたれて、今の先生に通っているんですけど。

その(今の)先生は、過食に対して、『それは、今まで必要なことだったから、やってきたのであって、受け入れてあげよう』と。『ただやっぱり女の子だし、体重も気になるし、体型も気になってくるから、いずれはやめよう』と言ってくれて、で、『絶対やめられるから大丈夫』と言ってくれたのが、すごく大きくて…。

言葉一言がこんなに違うだけで、病院を変えただけ良かったなあと思えて。で、今、その先生にかかっていて、最近、少しずついろんな友人も増えてきて、支えてもらいながら、過食も少しずつやめていって、今は運動して、体重を減らそうと頑張っています。」

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