「今は(利用)してないのですけれど、つい最近まで就労移行支援を使っていて、就労に向けてちょっと通っていたんですけど、なかなか通えなくて。場所が遠かったのもあるのですけど。そこでまたいろいろ具合が悪くて休んでいる間に考えて、今急いで仕事を探すよりも、家の中で安定した位置に立って、自信をつけたほうがいいなというの(思い)があって、福祉の人とも相談をして、市役所に一緒に行ってもらって、『1回辞めます』と言って、登録を消して、今は家にいる形になっています。
障害者手帳は使っています。2級です。あと年金(障害年金)を受け取っています。」
就労支援、障害者就労支援施設:これまでの心身障害者小規模授産所および小規模通所授産施設が、平成19年4月に「障害者自立支援法」のサービス体系の「就労継続支援事業所」および「就労移行支援事業所」の指定を受け、「障害者就労支援施設」という名称になった。
精神障害者保健福祉手帳:2年ごとの更新が必要。更新時期の患者さんの状態に合わせて手帳の等級(1級、2級、3級)が決まる。生活保護の障害者加算や税金の優遇措置など、経済的な支援を受けられるようになるほか、自治体によって異なることがあるが、交通費、通信費などの負担を軽減できる。
障害年金:病気やけがなどによって、一定程度の障害の状態になった人に対して支給される年金のことで、障害の程度に応じて支払われる金額が異なる。障害年金には、「障害基礎年金(1級、2級)」と「障害厚生年金(1級〜3級)がある。生まれながらの先天性の障害や知的障害は障害基礎年金の受給対象となる。
「薬を飲まなくてもいい状態でいられるようにするにはどうすればいいかだったり、飲んでいても最小限で過ごすには何が一番いいのかだったり、そういう情報ですかね。例えば、薬を飲まないで運動することによってセロトニンが出るのだったらそれで補えるのかとか、最小限でも、やっぱり日常生活が安定していれば大丈夫なんですかとか。薬に関する情報がやっぱりほしいですね。」
「認知行動療法は、中学の、病院を受診したくらいから、ずっと母が無意識にやってくれています。
病院にかかる前に、『これこれこういう症状があって辛いんだけど…』みたいなことを話すと、『だってそれは前日にどこかに出かけたからでしょ』とかだったり、『疲れているんじゃないの』って言われたりすると、『あ、あの時、あそこ遠くまで行って、遠くまで行くのに電車を利用して、電車を利用するために朝早く起きてお化粧をして、うんぬんかんぬんで…』ということを自分で遡っていって母に伝えたら、(うんうんと頷く)ということをやっていて。それをずっと続けていって。
そのうちコンボの雑誌を読んだら、認知行動療法と書いてあって、『あ、お母さんがやってくれていたのってこれなんだ』ということになって、『すごいね』とか言っていたのですけれど。今は、自分で困ったら紙に書き出したりとかしています。」
「いや、特別にあったわけではないです、その時には。この人の言動を見て、やっぱり思い込みと実際の行動のズレというのをすごく感じたので、自分でそれを分かってもらおうと思って。でも、こちらが一方的に言うと、押しつけになってまた反発するので、本人に気づいてもらうためにはどうしたらいいんだろうということを、具体的に一つ一つ分かるようにと、ま、気づきを促すというか…。
物の見方がどうしても一方的に狭くなってしまうので。病気のせいなのか…、でもそれって、思春期の若い頃というのはみんなそうですよね? その時にちょっと立場を変えた人のモノの見方だったりだとか、そういうのをちょっと言ってあげると、気づいてくれたので。でも、その時だけですよね。だからそれはもう繰り返し繰り返し繰り返し…。」