「私が中学2年生の時にスキー教室に行って、そのスキー教室の先についてきた看護師さんと保健室の先生に手当てをしてもらった際に、『病院に行ったほうがいい』というふうに言われて。で、帰ってきた時に、母になんとか勇気を出して、『病院に行ったほうがいいと言われたんだけれども』という話をしました。それで、母のほうで保健室の先生と連絡を取ってくれたみたいで、一番最初の病院に予約を取って、受診を決めて行ったんです。」

「その時は、とにかく、『どういう時に切っちゃいますか？』だったり、『何が辛いですか？』だったり、そういうことを聞かれました。その後母が呼ばれて話をして『終わったよ』と言われたのが、第1回目の受診でした。訳も分からず、取りあえず薬を渡されて、『眠れない時はこの薬、普段はこっちの薬』というふうに出されただけで、『なんで薬を飲むのだろう』と、最初はそんな感じで、訳も分からず終わって、その後もずっと中学3年間はそんな感じで、受診（を）続けていました。

（通院は）2週間に1回のペースでした。病院は同じ病院にずっと行っていました。」

「逆に悪くなったような感じもするんですね。中学3年生に上がった時には、感情のやり場がどこに向かえばいいのか分からずに、自分の手首に向かっていて、もうめちゃくちゃに切っていましたし、部屋の中では物を投げまくっていましたし、頭を壁に打ちつけたりということもありました。それで入院をしたのですけど、任意入院だったはずが、『退院したい』と告げたら、まだ入ったばかりだからということで、強制入院に切り替えられて、8か月間出してもらえなくて…。

その間も、調子が良くなってほんとに落ち着いているなと自分でも客観的に見て思えていた時でも、退院したいと言ってもだめと言われる一点張りで、理由も分からず、出してもらえなかったんですね。だから、病気が良くなっていたのかもしれないけれど、感情的には納得いかなくて、やっぱりイライラしていることのほうが多かったような気がします。

学校も、後半は週に1回だけ行かせてもらったのですけれど、午前中だけだったりで、勉強はぜんぜんできなくて…。高校も危うく行けなかったところだったくらい、病院に缶詰でしたね。」