統合失調症と向き合う

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A.T.さん
香菜世さん
(かなよ)
1989年生まれの24歳(収録時)。中学生の時に症状が出現し精神科を受診する。中学・高校と学校でのサポートを受けながら学校生活を送った。家族(両親、兄・弟、犬が一匹)と同居し、働いたこともあったが、現在は家事を中心とした生活を送っている。自身の詩集(『ココにいるよ』、文芸社、2012年6月)を発行し、NHKのハート展で受賞した経歴をもつ。収録には母親も同席し、親としての気持ちも一部、掲載した。
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4薬について
Q.薬について教えてください

「とにかくあの時は病識がなかったので、薬に頼って何とかしてもらおうという考えが大きくて…。特に副作用が出やすい体質だったのか、よく、むずむず症候群だったり薬疹が出たこともあったり。その出た副作用に対してなんとかしてくれと先生に訴えて、薬をまた出し、それ(また出た副作用)に対して(薬を)出してもらうという繰り返しになっていったら、だんだん多剤投与でいっぱい薬を飲むようになっていて、何の薬を飲んでいるかも、もっと分からなくなってしまって。その時に飲んでいた薬は、お薬手帳を見てもゴチャゴチャで、どれがどれで何がなんなのか分からないくらいでした。

1日に、たぶん40錠近く飲んでいたこともあるのではないかなという感じで、飲んでいました。」

Q.現在飲んでいる薬を教えてください

エビリファイデパケンリーマスと、頓服でワイパックスが出ていて、寝る前にセルシンという安定剤が出ています。」

エビリファイ(アリピプラゾール):非定型抗精神病薬
デパケンR(バルプロ酸ナトリウム):気分安定薬、抗てんかん薬
リーマス(炭酸リチウム):抗そう薬
ワイパックス(ロラゼパム):抗不安薬
セルシン(ジアゼパム):抗不安薬

Q.現在、薬の副作用はありますか

「たまに、夜寝ている時に、むずむず症候群で足がむずむずすることはあります。それからちょっと肌が痒くなったり…、一応そのくらいで済んでいます。」

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