統合失調症と向き合う

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東北ニートさん
東北ニートさん
(仮名希望)
1978年(昭和53年)生まれの40歳(収録時)。大学卒業後、公務員として働いたが、25歳の時に「うつ」状態となり、母親に連れられて受診。その後、精神科病院をいくつか転院し、28歳頃に病名を知る。通院しながら働いていたが、休職を繰り返し、退職。現在は、自分なりの学習方法でいろいろな資格試験に挑戦中。
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3悪化による入院
Q.悪化による入院について教えてください

「前の病院で4か月ぐらい入院しました。平成25年の話ですね。5年ぐらい前ですかね。(それまでは)通院ですね。

やはり体験が足りていなかったからだと思うのですけど、そんなに、(統合失調症が)たいへんだなと思わなかったですね。

かなり悪化して、家でもどうしようもできなくなってしまったのですね。それで、救急車で運ばれて、救急のあるところ(病院)に行って、そこに精神科があったので、その精神科のほうに移って4か月ぐらい入院したと。(治療は特に)何もなかったですね。ただ、休んで、安静にして薬を飲んでというだけです。

(退院後)幻聴はだいぶ軽くなっていたのですけど、それでも週に3回ぐらいはあって、今でもそうなのですけど。普通、本を読むと、だんだん幻聴がなくなって陰性症状になるみたいなことが書いてあるのですけども、私の場合、幻聴が全然なくならないのですよね。だからそれがちょっと困っているのですけども。」

陰性症状:感情鈍麻、興味の喪失、対人的閉じこもり、意欲の低下など元々あったものが失われる症状

Q.悪化した時の仕事の状況を教えてください

「職業訓練校、分かりますか。高卒の人に資格を取らせるのですよ、工業系の。そういう学校に勤めていたのですけども。それで、厚生労働省の委託事業みたいなものがあるのですよ。専門学校みたいな所で勉強させて、国がお金を払うみたいな……。その委託事業がものすごく増えた時があるのですよ。それで、たいへんになって体調を崩したと思っていますけどね。

やはり景気に左右されるのですね。景気が悪い時にすごく増えるのですよ、そういうことが、失業者対策なので。だから楽な年は本当に5本ぐらいで楽勝なのですけど、そういうものが40本とかに増えたりしました。

私は経理なので、金の支払いとかなのですけども、ただ、コースの開講が多いとですね、その委託訓練の担当というものもいるのですけど、その入校式、修了式に行くというのが、一人ではできないので、みんなに分担になってしまうのですよ。それが結構負担ですね。書いてもらう書類とかも結構複雑なものもあって、やはり結構たいへんだなと思っていましたね。

四六時中幻聴が聞こえていたような感じですね。寝ても聞こえるような感じで、ちょっとたいへんでしたね。あまりもう憶えていないけど、とにかく気持ちが悪かったということもありましたね、聞こえている間は。」

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