「最初25歳の時は、半年間病気休暇を取ったら良くなったのですね。幻聴がなかったのです。それで復職できて、また普通に3年か4年働いたらまた調子が悪くなってきて。その時も半年ぐらい休んだら、また良くなったのですね。で、その後は入院になるのですけども、働いていて……。

（働いている時は、幻聴は）聞こえていないですね。だから最初、統合失調症と分かった時も、あまりびっくりしなかったのですね。なぜなら自分でそんなに症状がなかったから。『そう（統合失調症と）言われても別に普通だしな』みたいに思っていたのですけど、入院するぐらいの時にひどくなって、その時になって初めてたいへんだと思ったのですね。」

「3年間休職できるのですよ。それを使い切ったので退職したのですけども。

私の職場は休職するのに2人の医師の診断書が必要なのですね。1人は主治医に書いてもらうので問題ないのですが、あと1人ということになるとですね、非常に探すのが難しかったですね。それで前に通っていた病院にお願いに行ったのですけれども断られてしまって。それは、どうなのかなと思ったことはあります。結果的には、通っている病院の他の先生が書いてくれて、休職できたのですけども。

一応最後の時に（職場に）1回出てみたのですけれども、やはり幻聴がひどくてね。（職場に）出るとね。家にいるとなんでもないですけどね、ほとんど。やはりストレスになるのだと思いますね。

やはり収入のことがあって……、たいへん辛い決断でしたけども。ただ、最後、出勤してみたのですけど、どうしてもいられないということだったので、もう、しょうがないなという感じでしたね。続けられれば、バス通勤でもいいから続けようと思っていたのですけどね。なかなかそれも、ちょっと場所が遠いのですよね。外れのほうにあるので。」