統合失調症と向き合う

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東北ニートさん
東北ニートさん
(仮名希望)
1978年(昭和53年)生まれの40歳(収録時)。大学卒業後、公務員として働いたが、25歳の時に「うつ」状態となり、母親に連れられて受診。その後、精神科病院をいくつか転院し、28歳頃に病名を知る。通院しながら働いていたが、休職を繰り返し、退職。現在は、自分なりの学習方法でいろいろな資格試験に挑戦中。
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10就労について
Q.精神障害をお持ちの方が就労できるために社会的に必要なことは?

「私は、在宅ワークとかテレワークの普及というのがいちばんのカギになるのかなと思っています。私もそうなのですけれども、自宅にいれば割と調子が良くて働けるという人が結構いると思うのですよね。なので、そういう技術的なことで普及していけば、働ける人も増えていくのかなという気はします。

今ある在宅ワークのものをちょっと見たりすると、パソコン関係でWEBデザインとか、そういう委託関係が多いように思いますね。ただそれはスキルがないとだめだし、センスも必要なものなので、誰でも手軽にできるというものではない。なので、もっと他のコンピュータが発達していけば、違った事務的なこととかもあるのかなとは思うのですけども。まあ、今はそこまで世の中が進んでいないということなのでね。

どうでしょうね。そういうものは福祉のほうもあるし、私の行った商工労働部の労働関係の部署でも考えているとは思いますけども、特に具体的に何か施策としてやっているということはあまり聞いたことがないですね。

ただやはり外に出ると調子が悪くなるので、そういう制度がまだ整っていないことが残念だなと思いましたね。」

Q.精神障害をお持ちの方についての理解は?

「(精神障害者)に対する評価ということ? それはなかなか難しいのではないですかね。そういう偏見とか差別というのは事実に基づいてないかもしれないけど、人々が確からしいとずっと思っていることなので、それを変えていくというのは、結構労力がいると思うし、システムが変わったからといって、働く人が増えたからじゃあ偏見がなくなるかといったらそうではなくて、逆に偏見に苦しむ人は増えるかもしれないですよね。

就職する、仕事をするということによって、新たに人間関係とかができるわけですよね。そこでやはり辛い思いをしたりという可能性もなくはないかなと……。難しいと思いますよ。

所得が増えるという意味では、そういう問題の解決にはなると思うのですけども、ただ大きな意味の障害の偏見とか差別とかということは、もう少し大きくやらないと解決しないかなぁという気はしますね。」

Q.就労継続支援センターを知った経緯を教えてください

「退院してからですね、そこに行くようになったのは。ネットの知り合いで、就労支援の仕事をしている人がいるのですね。その人の紹介で、『こういうのがあるよ、行ってみたら?』と言うので行ったのが最初ですね。1か所だけですね。

よく分からないで行ったのですけども。ただ行って、誰も何も話をしていないし、誰も何も強制もしないし。まあ、自分は資格の勉強をしているのですけども、居心地のいい所だなとは思いましたね。働くわけではないのでね。

結構行っているのではないかな。3年ぐらい、ずっと継続して行っていますね。(今は)行かなくなったというか、例えば試験が近くなったりすると勉強をしたいというのでね。交通がバスなので、往復で1時間以上かかってしまうのですよね。そういうのがあって、行く回数が減る時があります。

週3回、月・水・金に行っていたのですけども、なかなかその通りにいかなくなってくることが多くて、(今では)あまり行っていないですね。」

Q.病気にまつわることで知りたい情報は?

「障害年金のことにもっと詳しくなりたいなぁとは思っていますね。自分でもらっていて、あまり知らないのですよ。この間、更新が3月にあって、ちょっとわたわたして、どうしたらいいのかなぁと思ったりして。前の、いちばん最初の時は、病院のケースワーカーさんに手伝ってもらったのですよ。で、更新の時は自分でやったのですけれども。まあ、ただ、やったといっても診断書をもらってきて出すだけなのですけれども。でも詳しくならないと、書かれている内容とかを見てもよく分からないですものね。

(障害者手帳は)2級ですね。障害者手帳は、バスのタダ券というか2,000円ぐらい払うのですけれど、年間のパスみたいなのをもらっていますね。それが唯一のメリットというか。(今)使っていますね、結構バスに乗るので。年に10万円分ぐらい乗るのですよ。」

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