統合失調症と向き合う

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東北ニートさん
東北ニートさん
(仮名希望)
1978年(昭和53年)生まれの40歳(収録時)。大学卒業後、公務員として働いたが、25歳の時に「うつ」状態となり、母親に連れられて受診。その後、精神科病院をいくつか転院し、28歳頃に病名を知る。通院しながら働いていたが、休職を繰り返し、退職。現在は、自分なりの学習方法でいろいろな資格試験に挑戦中。
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16現在の状況 [2023年4月]

1 現在の生活
 7時頃起床。日中は資格勉強、読書、YOUTUBE視聴などをしています。
 街中のドトールへ気分転換に出かけることもあります。
 3月からは、オンラインの職業訓練の受講も日課に加わりました。

2 趣味のこと
 いろいろなことに興味を持ちましたが、特に4月にドラクエ10との出会いがありました。1年経った今でも、楽しく遊んでいます。
 また、たかねこ(高嶺のなでしこ)のファンクラブに加入しました。何かYOUTUBEで見たときめちゃかわいいとおもって、入りました。体調の面からライブとかは行けないと思いますが、主に動画を視聴していきたいと思っています。
 生活の中に、「推し」というモノができて、なんだかとても充実しているような気がします。

3 資格・通信教育・文芸活動・就労活動など
 資格はこの1年間、ふるいませんでした。良く考えたら、取れた資格がなかったかも?
 放送大学、武蔵野大学で科目等履修生として単位を取得。愛媛大学と熊本大学で講座修了。
 とあるエッセイ賞で佳作を取ることができました。また、ある文芸祭で秀作賞をもらうこともできました。ありがたい話です。今後も月1本程度、投稿を継続していきたいです。
 2月に入って、オンラインの職業訓練を受講すべくハローワークへ。合格。3月末から5月末までウェブデザインを学びます。

4 就労についての一考察
 僕は、求人に応募するとき必ず統合失調症のことをオープンにしています。それで、無視されたりすることもあるし、面接していただけた場合も相手がちょっと困っているっていうか、時代的に障がい者差別が許されないということもあって、逆に面接する方も大変だなあと思ったりしてます。
 統合失調症をオープンにして、書類選考で落ちても、僕は逆にありがとうと思います。採る気が無いのであれば、なるべく早い段階で落とすのが親切ですし、コスパが良い。ただ、落とすときは落とすときで、きちんと連絡したら良いのでは?とは思います。無視して、追加でメールを出してもまた無視して、という会社さんもありました。メール一本書けば良いだけなのに、なぜ無視するのでしょうか? 障がい者間の情報交換で、あの会社ああだったよね、とネタになってしまうだけなのに。
 僕はそれほど転職活動はしてきていないけど、中には力になってあげたいと思われているなと感じる場合もあります。だけど、結局こちら側のいろいろな事情もあるし(体調的なこととか)、せっかくの行為を裏切ってしまうこともあると思うんだよね。そういうことの積み重ねとして、統合失調症の人が労働力としては敬遠されているんだろうなと、自戒を込めて思います。
 統合失調症の患者の就労が進むためには、実績がいると思います。NHKを見ていると、徐々に上手くいっている人たちも出てきている。少しずつ、統合失調症が市民権を得ているかなと感じます。が、まだまだ途上でしょう。僕も、もう少し頑張っていきたい。

5 療養して10年経って思ったこと
 僕は35才の時に統合失調症の陽性症状がめちゃくちゃひどくなって5ヶ月くらい入院して、退院後も苦しんでいるウチに10年経ってしまいました。僕は人生の目標として、死ぬまでに博士号を取得するぞ!と思っているのですが、なぜどん底に落ちても諦めないかというと、単に何もせずに余生を過ごすには若すぎたのです。今45才ですが、今の段階から体調が悪くなってという話なら、いろいろなことを諦め、降りるという選択肢も十分に取りえた。だけど、35才だったからまだそれができなかっただけなんです。
 体験記を書いている方は元気な方が多く、拝読して僕も頑張ろうと思ったりもします。だけど、他方でそれほど症状が軽快ではない人も多くいると感じます。統合失調症の患者でも、基本的には軽快な人ほど目立つわけで、本当の苦しみというのがなかなか伝わりづらい構造になっているのかなと。だから、この体験記も、いろいろな程度の統合失調症の人が書いてくれれば、統合失調症の真実というのが明らかになってくるのかなと思います。
 僕は残胃症状が残ったままで、体調も優れないですが、寛解していない患者の一人として、積極的に更新もしていきたいと思っています。

6 最後に
 体調はあまり良くなく、幻聴の回数も多いです。頓服は常に携帯するようにしています。 とはいえ症状とは、割と上手に付き合っていけているのではないかと思っています。
 令和4年度は全体的にあまり成果が上がらない一年でした。もっと頑張れるはずって思っています。
 この更新のメッセージを書くことも、生きることの一つの目標となっています。1年間、何の成果も出さずにダラダラ過ごすこともできますが、自分なりでも目標を持って少しでも良いから達成していきたい。

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