統合失調症と向き合う

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東北ニートさん
東北ニートさん
(仮名希望)
1978年(昭和53年)生まれの40歳(収録時)。大学卒業後、公務員として働いたが、25歳の時に「うつ」状態となり、母親に連れられて受診。その後、精神科病院をいくつか転院し、28歳頃に病名を知る。通院しながら働いていたが、休職を繰り返し、退職。現在は、自分なりの学習方法でいろいろな資格試験に挑戦中。
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5服薬について
Q.現在、服用している薬を教えてください

リスパダール2mgを1日に4回飲んでいます。朝・昼・晩(夕)、就寝前。あとエビリファイの3mgを朝・昼・晩と3つ飲んでいます。

(薬は)ほとんど変わっていないですね。その前からずっと、基本はリスパダールで、それに何かを足したり引いたり、そういうことでしたね。

たぶん太っているからだと思うのですけど、副作用は感じたことがないですね。」

Q.症状は安定していますか

「そうですね、薬もちゃんとずっと飲んでいましたしね。むしろ悪くなったなとは思いますね。その入院以降はね。今も悪いと思いますよ。たぶん、元通りになっていないという意味で“悪い”と思いますね。元通りにはならないと書いてありますけどね、本にも、発症前ね。寛解(かんかい)とか言っていますものね、精神障害の人はね。

寛解というのは、そんなに高いレベルで寛解していないのではないかと、自分では感じています。というのも、資格試験とかは、違う都市に受けに行くことがあるのですよ。そうすると体調が悪くなることがあって、『旅行もできないのか』と思ったりしたこともありますしね。そういう意味では、昔だったら東京とかにもよく行っていたのですけれど、ちょっと無理になりましたね。

これ以上良くなるような感じもあまりしないですね。結構良いところまできたかなとは思うのですけど……。ただ、満足していないということです。

なんて言ったらいいのでしょうね。やはり納得できない部分もありますよね。『なぜ治らないんだ』という……。まあでもそんなことを言ってもしょうがないですから、治ったところまでで納得するしかないですけども。」

寛解(かんかい):病気の症状が一時的または継続的に軽減・消失した状態で、再発する可能性もあり、治癒とは異なる。

Q.症状が悪化しないように工夫していることは?

「そうですね、もうだいぶ経ってから、統合失調症だと自分で分かるようになってからは、やはり仕事に行ってもあまり疲れないようにしようとか、そういうことは気をつけていましたけども。特にすごく何かやったとかということはないですね。」

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