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② 直腸がんの手術
●直腸切断術 (肛門を残さない手術)

「『人工肛門になる(肛門を残せない)イコール病気がとても進んだ状態である』と考える患者さんが多いのですが、そうではありません。がんの場所が肛門に近いところにあるかどうかで、肛門を残す手術をするかしないかが決まってきます。

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がんを残さず取ることが大事ですから、肛門括約筋の近くにがんがある場合は、肛門括約筋まで含めて取らないと、安全な領域でがんを取ることができなくなる可能性があります。ですから肛門を一緒に取ることになりますが、『病気が進んでいたから肛門を残せない手術になった』ということではありません。

肛門括約筋がないと、肛門の皮膚に腸をつないでも排便のコントロールができません。ですからその場合は、肛門に腸をつなぐわけではなく、一般的にはおへその少し下の左側に、便の出口として腸を直接縫いつけるようなかたちで、人工肛門を作ります。」

●人工肛門の造設

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「人工肛門というと『何か人工物をつけるのかな?』と考える方もいらっしゃいますが、違います。直腸切断術の場合、一般的にはS状結腸を皮膚の外つまりお腹の壁の外側に直接出して、そこに便を受ける袋(パウチ)をあてがうとことになります。」

■Q & A