がんと向き合う

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若尾 直子さん
若尾 直子さん
(わかお・なおこ)
山梨まんまくらぶ代表、薬剤師
2001年8月乳がんと診断され、数名の有志とともに2004年「山梨まんまくらぶ」を発足。山梨県のがん対策推進協議会の委員に就任し、地方からの「がん医療推進」をめざしている。
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7術後の生活

「身体的に不快な部分は、今はおおむねありません。おおむねというのは、まず普通に背泳ぎができる、棚の上の物が背伸びして取れる、そういったことは普通にできるので。しかし、15cmぐらいお腹を切って縮めたわけだから、普通はしませんが、当然ブリッジはできないし、伸びをするときもやはり腰を逆ぞりにはできません。身体を真っすぐに空に向かって伸びをするという形になりますし、寝るときも赤ちゃんが丸くなるような姿勢でなるべくお腹をカバーするような寝方をします。でも乳がんだけではなく、お腹のほうも心配すればいいという、リスクの分散ができるということで、一面それは救いかもしれません。自分の乳がんのリスクを四六時中考えているよりも、ほかに心配しなければならないことがあるというのは、ある意味、心配が分散できて、私にとってはいいかなと思っています。」