3休職
2004年7月30日、乳がんの手術を受ける。退院後、抗がん剤治療を約半年間受けることになり、引き続き会社を休職することになった。
●会社への休職願い
「手術を受けたあと、検査がいろいろ続きますけれども、病理の結果が出るまでは、有給休暇がそれまでたっぷり残っていたのでそれを全部消化しました。それがゼロになってから、どうしようかなと思って、そのときにちょうど“抗がん剤をするか、しないか”という選択肢が出てきて、抗がん剤をする道を選びましたので、その時点で『休職をしたい』と職場のほうに報告をして、翌年の4月までお休みをしました。
自分の希望と、あとどういう状況になるかということは全部伝えました。頭髪が抜けるとか、いわゆる感染症が出やすくなるとか。うちは設計事務所で現場も行くので、現場に行けなくなる可能性があるとなると、(会社に)いてもあまり意味はなく、それなら家にいて、仕事がわからないとか資料がわからないとか、そういうときだけ電話するからというようなことで、わりとスムーズに受け入れてはくれました。やはり職場の環境がそういう職務だったので、皆もそういう副作用が出てくるのだったらもう(会社に来るのは)『無理だね』という感じで受け入れてもらいました。」
●休職中の不安
「めちゃくちゃ不安でしたよね。結構、半年で景気もガラッと変わってしまうような世の中になっていましたし、体力的にもとても不安を感じました。リンパ節もとっていますので、主治医からいろいろと禁忌事項を申し受けていて、それがわりと仕事に関連することが多かったのです。たとえばリンパ浮腫の問題もそうですし、屋外のこともそうですし。うちは山のなかに入っていくような仕事もあったので、あの調査はどうしようとか、これはどうなるのだろうというのはすごく感じました。」