統合失調症と向き合う

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福田一夫さん
福田一夫さん
(ふくだ かずお)
1969年(昭和44年)生まれの45歳(収録時)。大学4年生の時に発症し、3回の入院を体験する。大学卒業後、就職するが病気の再燃により退職。その後、大学院に入り勉学に勤しみ、現在は清掃会社に勤務している。勉強することが好きで、日本経営学会の一員として経営学の研究をしたり、放送大学などで聴講している。一人暮らし。収録時、襟元には日光彫りのループタイが結ばれていた。
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16支え
Q.今、あなたを支えているものは?

「同じテーブルにつくんだ」という、これが、もう人生の目標です。じゃあ、どうやって同じテーブルについていくかという手段なのですけども、精神障害者を対象に含めた経営学というものを考えていて、これは、日本経営学会でも私だけなのですね。だから日本経営学会に出すのですけどもなかなか認められないという事実があるのですけども。これをちゃんと誰にでも認められるようなものにして、勝負していきたい、そして世に出て行きたいという野心があります。

経営学を研究したり、放送大学でさまざまな学問を学習したりして、また自分に今の生きる力というか、そういうものを与えてくれた矢沢永吉という人と今生きているということ。ま、経営学を語っている時とか、矢沢永吉の話をしている時がいちばん楽しそうですよと、昔から(他人に)言われたのですけども、そういうのが最高の楽しみで、そういったことがあったから今やっていられるのだと思います。

Q.経営学に興味を持ったのはなぜですか

「大学2年の時に、必修科目だったのです、経営学総論が。その時に、最初はたいしたことと思っていなかったのですけども、だんだんその先生の人柄に惹かれていったり、経営学という学問自体が、なんて言うか、私は、人の心を勝手に自分で動かすことはできないと思ってるのです。だけど経営学というのは、ある程度経営学の理論を突き詰めていくと、なんていうか、バラバラな人を統率、統制していって、気がついたら何か一つのものができていたようなものを目指す、そういうことの理論もあるのですね。これに惹かれたのですね。」

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