大腸がんの自覚症状
大腸がんの自覚症状には、主に血便(便に血が混じること)や便通異常(下痢をしたり便秘をしたりすること)、腹痛の3つがあります。ただしこれらの症状は、がんができた場所によって違います。
便の表面に血が付くのは、直腸やS状結腸など、肛門の近くにがんができた場合によくみられる症状です。がんが大きくなって腸が狭くなってくると、下痢をしたり便秘をしたりといった便通の変化が起こります。さらに大きくなって腸の中が狭くなり塞がってしまうと、お腹が痛くなるなどの腸閉塞症状が出ます。自覚症状、つまり自分で感じる症状が出てくるのは、がんがある程度大きくなってからです。したがって、早い段階では症状がないことが多いので、注意が必要です。大腸がんを早期発見するためには、検診や早めの検査が大切です。