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大腸がんの検査 @大腸がんを診断するための検査

検査には大きく分けて2種類あります。症状が特にない方で、多くの人を対象にした検診と、なんらかの症状がある場合や、検診でがんが疑われた場合に行う精密検査の2種類です。

検診: 検診で行われるのは便潜血検査です。症状がなくても、目に見えない出血が便に混じることがあります。そのため、便を少し取って、その便に血が混じっているかどうかを調べるのが便潜血検査です。この検査を行うことによって、大腸がんの死亡率が下がることが報告されています。40歳を過ぎたら大腸がん年齢です。40歳を過ぎると、大腸がんの罹患率は高くなりますので、ぜひ検診を受けてください。多くの自治体で検診が受けられるようなシステムができています。ただし大腸がんがあっても、便潜血検査で必ず陽性として出るわけではなく、見逃がされてしまうこともあることを念頭においておいてください。

図6-1
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精密検査: 検診で便潜血が1回でも陽性の場合、あるいは出血などの自覚症状がある場合、ご家族に大腸がんの人がいる場合は、大腸内視鏡検査や注腸造影検査などの精密検査を行うことが大切です(右図)。

大腸内視鏡検査とは、肛門から大腸に内視鏡(カメラ)を入れて、大腸の中を直接観察する検査です。5mmほどの小さな病変も見つけることができます。

図6-2
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右の写真の線で囲んだ部分が大腸がんで、大きさは4cmほどです。大腸内視鏡検査では、がんのある場所、形、大きさ、予想される深さを判断します。

大腸がんの場合は、内視鏡検査をすればほとんど見た目でがんかどうかわかります。目で見てがんが疑われた場合は、内視鏡検査のときに組織の一部をつまんで、顕微鏡の検査(病理検査)を行います。組織の一部をつまんでくることを生検と言います。この生検で、本当にがんなのかどうかということがわかります。

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