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再発したがんの治療方針

再発の治療は、基本的にステージ4の治療方針と同じです。

図10-1
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再発がすべて手術で取りきれれば治る可能性がありますので、手術ができるかどうかを調べます。まず、再発が「どの臓器に」「どれくらいの大きさのものが」「何個あるか」をCTやPETなどの画像検査で調べ、手術で取りきれるかどうかを検討します(右図)。

図10-2
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再発がひとつの臓器に限られていて、手術で取りきれると判断した場合は、手術を行います。再発が2つ以上の臓器にあった場合でも、それぞれの臓器で手術で取りきれるかどうかを判断します。手術したあとも生活に支障がない機能が残せるかどうかということも判断して、積極的に手術を行うようにしています(右図)。

再発をすべて手術で取りきることができれば、約40%の人はがんから治ることができます。再発がすべて手術で取りきれない場合や、患者さんがその手術に耐えられないような場合は、手術以外の治療法、つまり抗がん剤治療や放射線治療などを中心に行います。また再発による痛みや、お腹の張りなどのつらい症状がある場合は、症状を和らげる治療を行います。

図10-3
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残念ながら現時点では、再発したがんを抗がん剤で完全に治すことは非常に難しい状態です。抗がん剤治療では、がんの大きくなるスピードを少しでも遅くして、元気に生活できる期間をできるだけ長くすることを目的としています。最近の抗がん剤治療の進歩はめざましいものがあり、生存期間もかなり延びてきています。また、いったんは手術で取りきれないと判断された場合でも、治療効果の高い抗がん剤治療を行うことにより、再発したがんが小さくなれば手術で取りきれるようになる場合もあります(上図)。

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