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大腸がんの検査 A治療方針を決めるための検査

大腸がんと診断されたら次に、治療法を決めるための検査が必要になります。治療法を決めるための検査では、まず「がんがどの程度広がっているか」「転移があるかどうか」を調べます。

図7-1
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大腸がんの場合は、肝臓や肺に転移することが多いので、これらを中心に調べます。写真左は腹部CTの画像で、黒っぽい部分が肝臓に転移したがんです。右は腹部超音波検査(エコー検査)の写真で、線で囲んだ部分が肝臓に転移したがんです。この写真では3つの転移したがんが見えます。画像検査で転移が見つかった場合は、転移が手術で切り取れるかどうかを検討します。

肝臓の次に転移が多いのは肺です。肺の転移を調べるには、胸部CTや胸部レントゲン検査を行います。直腸がんの場合は、骨盤のCTやMRIを行い、周りの臓器にがんが広がっているかどうかを調べます。その他、最近ではPETを行う場合もあります。

これらの検査結果を総合して、がんのできた場所、形、大きさ、深さ、転移の有無などを判断して、大腸がんのステージを予測し、そのステージに応じて治療法を決めます。

大腸がんは早い時期に発見できれば、内視鏡治療や外科治療(手術)で完全に治すことができます。進行して肝臓や肺に転移していても、手術ですべて切り取ることができれば治すことが望めます。そのためにも、定期的に検診を受けるとともに、気になる症状があるときは放っておかずに一度大腸の検査を受けて下さい。

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